明日はあなたと妹がデートをする「お兄ちゃんの日」。
そこで、あなたは夕方から妹の家にお泊まりに来ていました。
その夜、あなたと妹は別々のお部屋で眠ることになり、
リビングで「おやすみなさい」のあいさつをして、それぞれの寝室に戻ります。
しかし1人になったあなたがパジャマに着替えていると、
そこに、小さく響くノックの音が。ドアを開けるとそこには妹がいて……。
秋那…………………… |
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……にぃちゃん、いる? もう寝ちゃったのかな?
あ、良かったぁ♡ まだ起きてたのね♡ ……あ、あらら、パジャマにお着替え中だったんだ。 もう、にぃちゃんてば、言ってくれればあたしがお手伝いしちゃったのに♡ うふふ♡ それとも……にぃちゃんが、あたしのお着替えを手伝ってくれる? あー、にぃちゃんてば困ったお顔になってるよ。もう、こっちまで恥ずかしくなっちゃうじゃない。 ……あ、そうだ。ゴメンナサイ、こんなことを言いに来たんじゃないの。 今日は、お泊りに来てくれてありがとうございます♡ 一緒のお部屋でお休みできないのは残念だけど、明日はにぃちゃんと一日中お出かけできるんだもの。これくらいは我慢しなくちゃね。 あたし、にぃちゃんと行きたいところがいーっぱいあるの♡ 楽器屋さんにアロマのショップ……、見たい映画もあるしー。それに、最後はライヴ・ハウスで盛り上がろうね♡ それでね……、そんなことをずーっと考えていたら、あたしドキドキしちゃって……なんだか眠れなさそうなの。 ほら……、わかるでしょ? こんなにドキドキしてるのよ。 いつもはこんなことなくって、ベッドに入る前は準備万端。大好きなポプリの香りをかいで、身体を暖かくして、にぃちゃんのお写真にキスして……あ、あぁん……それは余計だ。 とにかく、すぐにぐっすり眠れちゃうの。 なのに、今夜は全然寝つけそうになくって……。 明日はにぃちゃんとのお出かけなのに、お寝坊なんかしたら大変だから今夜はちゃーんと眠っておきたいの。 だから……ね。お願いがあるんだ……。あの……笑わないで聞いてくれる? あの……ね。あたし……にぃちゃんのキス……が欲しいの。 こ、こんなこと言うのって変かもしれないけど、そうすればきっと安心できるし、このドキドキも収まって良く眠れると思うの。 ダメ……かな? あたし、にぃちゃんからキスがもらえたら、ぴゅーってお部屋に戻ってそのままお休みするから。……ね? お願い、にぃちゃん……。あたしに……キス……して……ください♡ |
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