今日は「お兄ちゃんの日」。
あなたと妹の2人は楽しい1日を過ごしました。
そして、今晩は妹の家にお泊りです。
すでに夜は更け、いよいよベッドに入る時間。
「おやすみなさい」を言い合って、あなたと妹は同じベッドの同じおふとんの中へ。
そしてドキドキしたままお部屋の電気を消したのですが……。
……にぃちゃん、まだ、起きてるかな? うーん。もう寝ちゃった……?
もう、せーっかく一緒に寝てるのに、お背中向けてるんだもの。わかんないよー。 こんな時は、にぃちゃんのお顔を見ながら眠りたいのにな……。 あっ、そうだ。……うふふ♡ にぃちゃんのこと……起こしちゃおうっかなっ♡ にぃちゃん、きっとびっくりして飛び起きちゃうよね。 それでちょびっと怒られちゃったりして♡ じゃ……さっそく……、……あ、なぁんだ。にぃちゃん、起きてたんだ。ちょっとつまんない。 ……う、ううん。別になんでもないよ。ただ、ちょこーっとにぃちゃんにこっち向いて欲しいなって思って。てへへ……。 だって、せーっかく一緒にいるんだもの。もう少しお話していたかったんだ。いいでしょ? ……あのさ、にぃちゃん。こうやって一緒に寝るなんて初めてのことだよね? 子供の頃は、今みたいになかか会えなかったもの。 昔のあたしはね、いつだって……にぃちゃんのことを想いながらお布団に入ってたんだよ。 でも……、どうして今ここに大好きなにぃちゃんがいないんだろうって考えながら、ちょっぴりだけ泣いちゃうこともあったの……。 二人でお布団に入ってお休みを言えたら、すっごく幸せな気分でいられるのになって……。 だからね、こうして一緒にお休みするのが、あたしの夢だったんだ♡ ……けど、こうやってお布団に包まってると、なんだかちっちゃい子になったみたいでちょっとくすぐったいな……。てへへ♡ あのね、にぃちゃん気づいてた? 今日はにぃちゃんがお泊りに来てくれたでしょ。 だからあたし、特別に張り切っておめかししてたの。 服も新しいもの用意しちゃったし、このパジャマも新調しちゃったのよ。 それに、お風呂にもね、ローズのアロマ・オイルを入れてたの♡ だって、にぃちゃんと一緒にいる時、ステキな香りでいたいんだもの。 ほらほら、甘ーい香りがするでしょ? にぃちゃんにもわかるかなぁ……。 ね、もっとこっちに来てあたしの香りをかいで♡ ほら、いい香りがするでしょ? 甘くて優しくて……、とってもキレイな香り。 ……あれれ? どうしたの、にぃちゃん。お顔が真っ赤だよ? 変なのー。 ……あー、にぃちゃんてば照れてるんでしょ? くすくす……♡ にぃちゃんでも照れることあるんだ。可愛い♡ そんなに恥ずかしがることじゃないのにぃ。くすくす……♡ 兄妹なんだもの。こうやってぎゅぅぅーってくっついたっていいでしょ? うーん……にぃちゃんてあったかい♡ こうしてると、あたし……なんだかいい気持ちになっちゃいそう……♡ ねぇ、にぃちゃん。今夜はこのまま眠っちゃうんだよね? ってことはさ……明日の朝、目が覚めたとき最初に会えるのがにぃちゃんなんだよね。 そんなことって初めてだから、なんだか嬉しいな。 あー、にぃちゃんまた胸がドキドキ言ってるよ? うふふ♡ そんなにドキドキしてたら眠れなくなっちゃうね。……あ、そうだ。今夜は良く眠れるように、あたしが子守唄を歌ってあげる。きっと、ぐっすり眠れると思うの。 ね……ほら、にぃちゃん目をつぶって♡ あたしが、とっておきの甘いお歌を歌ってあげる。 |
Voice●(Wish for...)坂本真綾
BACK